人付き合いが苦手で孤独を感じる社会不適合者へ解決策はカウンセリング！

　私自身もそうなのですが、人付き合いが面倒で避けたいのに、いざ一人で過ごす時間が長くなると孤独を感じてしまう──そんな相反する感情を抱えている人は意外と多いのではないでしょうか。

　他人と関わることでストレスを感じたり、エネルギーを消耗したりする一方で、孤独が続くと寂しさが募り、結局どちらにも居心地の悪さを感じる。こうしたジレンマを抱える人は、いわゆる「社会不適合者」と呼ばれることもあります。

　では、人付き合いを避けたいのに孤独に耐えられない人には、どのような特徴があるのでしょうか？

社会不適合者が抱える対人ジレンマと孤独感

　私の場合、発達障害の自閉症スペクトラム症の有病も関係しているのですが、仲の良い友人と1対1でコミュニケーションをとるのは問題がないのですが、それが人数が増えて数人の集団となると途端に疲れてしまうのです。
　周囲の会話の流れを把握しようとすると頭が追いつかなくなり、発言のタイミングをつかめずに黙ってしまうこともよくあります。
　その結果、「自分はこの場にいる意味があるのだろうか？」と孤独を感じることも……。

人付き合いが苦手で孤独を感じる人の特徴

対人関係のストレスが大きい
　人と話すことで極度に疲れる、雑談が苦手、会話の間が怖い、といった特徴があります。
自己表現が苦手
　自分の気持ちや意見をうまく伝えられず、結果としてコミュニケーションに消極的になりがちです。
他人との距離感がつかめない
　親しくなると依存しすぎたり、逆に距離を置きすぎたりする傾向があります。
ひとりの時間を楽しみたいが、ずっとは耐えられない
　人混みや集団行動を避けがちですが、ずっと一人でいると孤独感に襲われることがあります。

　このような特徴を持つ人は、社会生活にストレスを感じやすく、生きづらさを抱えていることが少なくありません。

どうすればこのジレンマを解決できるのか？

「人付き合いはしたくないけど、孤独も寂しい」という問題は、適切なバランスを見つけることが重要です。
　無理に社交的になろうとする必要はありませんが、自分にとって負担にならない範囲での人付き合いを把握し、少しずつ心が楽になる方法を見つけていくことで、気持ちが軽くなるかもしれません。

カウンセリングを受けて感じた変化

　私自身は集団での人付き合いは精神的に消耗するので極力避けるようにしているのですが、精神科病院で週一のカウンセリングを受けるようになってから、人付き合いを断つことによる寂寥感はなくなりました。
　カウンセラーとの対話を通じて、自分の考えを整理できるようになり、「無理に人と関わらなくても大丈夫だ」と思えるようになったのです。そう考えられるようになるだけで、心がかなり楽になります。

　また、カウンセリングでは「どんな人間関係が自分にとって心地よいのか」を見つめ直すことができました。
　その結果、無理に人付き合いを増やすのではなく、少数の信頼できる人との関係を大切にすることで、孤独を感じることなく過ごせるようになりました。

他にも試してみたい方法

オンラインの交流を活用する
　インターネット上には、SNSや掲示板、オンラインゲーム、趣味のコミュニティなど、多くの交流の場があります。対面でのコミュニケーションが苦手な人でも、文字や音声のみで気軽に関われるため、心理的な負担が少なく、自分のペースで交流しやすいというメリットがあります。ただし、注意点もあります。
- ネット上の人間関係は不安定になりやすい
  突然連絡が途絶えることがあり、リアルな友人関係とは違うと割り切ることが必要です。
- 匿名性が高いため、トラブルが発生することも
  悪意のある人や詐欺まがいの勧誘に注意し、個人情報を不用意に公開しないことが大切です。
- オンラインに依存しすぎると現実の孤独感が増すことも
  ネット上だけでの交流に頼りすぎると、実生活での孤独が深まる可能性があるため、適度なバランスを意識することが重要です。
趣味を通じてゆるやかなつながりを作る
　自分が好きなことを通じて人と交流することで、無理なく人間関係を築けます。オンライン・オフライン問わず、共通の趣味を持つ人とつながるのは良い方法です。
自分に合ったコミュニケーションのスタイルを模索する
　人と関わること自体が苦手な場合、まずは「どんな距離感なら負担が少ないか」を考えながら、無理のない形で人と交流する方法を探すのが大切です。